![]() |
⑧ Michael Newton の影響で ⑦ を書いてから、一年以上がすぎた。「閉めようと思う」と書いたのだが、その後、いろいろと考えることがあった。 Michael Newton 以前の人々は、輪廻転生があり得ることを様々な事例から証明しようとした。そして、状況証拠しては充分だと、ぼくは思った。生まれ変わりがあることは、進化論と同程度には確からしい、と思っている。輪廻転生は、Big Bang よりは確かなことだと思われる、この程度の確信を持つに至った。 肉体が死んだあとにも意識は残るし、前世の記憶をもつ人もいる。そのことから、魂の存在はほぼ疑いがない。ところが、Michael Newton は「中間生(life between lives)」ということを言い始めた。「前世」と「今の自分」の間のできごとに注目した。そして、その「中間生」こそが主で、地球上の生活は従になる、と説く。これはコペルニクス的転回であり、価値感の大きな変化を迫ってくる。 この世界観を要約すれば、地球上に住む人間は、 「先祖から受け継いだDNAと輪廻する魂の矛盾と協調の中に居る」ということになり、 「死によって、肉体から魂が切り離されると、あなたはもうホモサピエンスではない」ということになる。 この世界観を受け入れると、これまでの哲学・思想では物足りない。古代から、人々は自己の存在を哲学で扱ってきたが、存在論がまったく違った形に書き換えられることになる。それは、ちょうど「四大元素」が原子に置き換わられたことと似てはいるが、それより遥かに大きく我々の生活に影響を与える。というのも、生活していく上で、原子を意識することはすくないが、自己の存在は意識せざるを得ないから。 |
★ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ |