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⑦ Michael Newton
 20世紀半ばに生まれたぼくは、科学万能主義の時代に育ったおかげで、ものごころつく頃には実存主義的な考え方が身についてた。そして、実存主義的な世界観に絶望もしていた。
 それが40代に胎児記憶を知り、輪廻の可能性を考え始めたとき、「とんでもなく面倒なことになりそうだ」と思った。そのときになって「死ねば終わり」「たった一度の人生」という世界観が救いにも思えた。そして、さいきん Michael Newton の本を読んで「ほんとうに、とんでもなく面倒な世界かもしれない」と思うようになった。死んでも逃れられなく、輪廻から外れてもまだ終わりがない。
 彼が書いていることが、おそらく真実だと思う。これ以上、ぼくが付け加えることはなさそうに思うので、ここで一旦、このシリーズを閉めようと思う。